出産後の母乳については、マリア像のようなイメージを抱く方が多いのではないかと思います。
すぐに母乳が出て、赤ちゃんはゴクゴクよく飲んで寝る。
でも、産後授乳をスタートしてみると、イメージと全然違うと思う方も多いのではないでしょうか?
殆どの方は、産後2~7日くらいまでは胸が張ってきません。
個人差はありますが、胸が張ってくるまでの母乳量は、1日30㏄位で、1回の母乳量は1~3ml位でしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんは、2時間ほどは起きて泣いたりおっぱいを吸ったりします。
実は、この2時間は、プロラクチン値もピークで乳頭も柔らかいため、陥没乳頭などの授乳しにくい乳首でも、吸えることがよくあります。
その後6時間ほど眠りにつくことが多いかと思います。
起きると、ずっと泣いて母乳を欲しがったりアピールする赤ちゃんもいますし、まだしばらくは眠りがちな赤ちゃんもいます。
胸はまだ張っていないし、母乳もにじむ位しか出ないし、胸が張ってくるまで赤ちゃんを預けて寝てしまおうと思うかもしれませんね。
母乳を作るプロラクチンというホルモンは、出産直後が最大値となります。
このホルモンは、授乳をしないでいると、どんどん下がって2週間ほどで妊娠前に戻ってしまいます。
授乳又は搾乳を行うことでプロラクチンがアップして、またしばらくすると低下して、授乳するとキープされるということを繰り返しています。
この時期は、少量の母乳を飲んでもらったり、少量の搾乳をすることで、プロラクチン値をキープするという大切な時期です。
<< 乳輪乳頭の整え方 >>
赤ちゃんが飲みやすい乳首かどうかは、乳輪から乳頭を親指と人差し指でつまんでみると分かります。
親指の腹が赤ちゃんの舌の上、人差し指の腹は口の中の口蓋です。
乳輪からつまんでつまみやすければ、赤ちゃんが吸いやすいということで、つまむ方向を変えてみると、どの方向が吸いやすくて、どの方向は吸いにくいかが分かります。
赤ちゃんが母乳を飲むためには、少なくても舌の上に乳首が届いている必要があります。
乳首が陥没していたり、小さかったり大きかったとしても、乳輪が柔らかければ舌の上まで伸びるので、赤ちゃんは吸うことが出来ます。
逆に、乳輪が硬くて伸びなければ、乳頭の形や柔らかさが良くても、乳頭だけ吸って表面の皮を引っ張って血豆が出来たり、吸い傷が出来たりします。
傷ができると痛みで吸わせにくくなりますし、傷がかさぶたになって乳口を塞ぐこともありますので、痛みを感じたら、赤ちゃんの口の横から指を少し入れて外して吸わせなおしましょう。・・・続く16.02.2021
乳頭混乱を起こさないために大切な探索反射
作成中
陥没乳頭のケアの仕方と授乳のポイント
作成途中
上手に授乳する方法(ペンギンのラッチオン)
作成途中