09 離乳食とセルフケア

赤ちゃんのお食事は

お口に今までと違うものを入れる練習から始まります


私が産婦人科の看護師や助産師になってからの間でも、離乳食のガイドラインや常識は結構変わっています。

 

早く始めたほうが良いとか、遅い方が良いとか、何か月には何を食べると推奨されていたり、1歳までは母乳だけで良いという人もいれば、母乳だけでは栄養が不足するという人がいたり。

 

正反対の情報が流れているということは、赤ちゃんに合わせるのが一番良いということじゃないかなと思います。

 

私の場合は、上の子は6か月で仕事復帰し、母乳から混合、ミルクとなり保育園で1歳前には離乳。

下の子は4歳まで母乳を飲んで、飛行機でも海外でも外でも授乳していました。私自身は仕事はしていなかったので自然に任せようと思っていました。1歳までは食事を嫌がり食べなくて心配しましたが、1歳過ぎからは急に食べる様になりました。

赤ちゃんの個性や、環境によってもかなり違ってくるのだなと思います。

 

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授乳期の赤ちゃんのお口の中を見てみると、口の上部分の口蓋と言われる部分が上に大きくなっています。

これは母乳を飲むために適している形です。

 

授乳期の赤ちゃんの舌の動きをみると、乳輪や哺乳瓶を舌と口の内圧でロックしています。

 

母乳の場合は、内圧でロックしたり、クチュクチュ吸って刺激をしていますが、射乳反射で流れ出す母乳を飲んでいるので、吸い出すのとは少し違います。

 

ミルクの場合は、乳首に内圧をかけロックし、母乳のように射乳反射はないので吸い出しています。

 

哺乳瓶と母乳の吸い方は同じように見えて違うのです。

 

この時期の顎の動きは、上下に動いています。

 

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食事をする時期の赤ちゃんの口の中を見てみると、口蓋が低くなって大人に近づいています。

 

母乳やミルクの時期には、口に入ってきたものはそのまま飲み込みますので、離乳食の始まりは、ほんの少しずつお口の中を確かめながら行います。

 

舌の動きは、徐々に食べ物をとらえて、歯茎の方に運んだり、口の中でキープしたり、のどの方に運んで飲み込んだり。

 

顎の動きは、最初は上下のカミカミだけですが、横の動きも加わってキリンさんのようにモグモグ横の動きが加わったり、徐々に3Dに細かく調整されていきます。

 

そうそう、歯が生えてきて、前歯で噛みちぎったり、奥歯が使える様になったりしますね。

 

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この発達を見ながら、最初はスプーンの先を口に入れるのに慣れるところから。

 

長期間の習慣を変えるのですし、口の中は敏感ですので、お口の発達を見ながら焦らずに進めていきましょう。

 

舌の動きや歯茎、歯、飲み込みなど様子を見ながら食材も選んでいくと良いかと思います。

 

炊飯器でご飯を炊くときに野菜を蒸しておくと、ゆでるよりスムースなペーストになったり、適度な水分で飲み込みやすかったりもします。

 

液状の場合は、母乳の赤ちゃんに哺乳瓶の練習をするよりも、お口の中を確認しながら少しずつ出てくるようなスプーンを使ったり、小さなコップから少しずつお口に入れてあげる方が飲みやすい場合もあります。

 

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さて、本題の母乳との関係です。

 

離乳食が少しずつ進んでいく7~8か月頃に、胸のしこりや詰まりで母乳外来を訪れる方が結構いらっしゃいます。

 

離乳食があまり進まない場合は、

 

母乳は1回量が増えて間隔が開いてくる時期ではありますが、需要と供給のバランスが崩れることで残った母乳が影響してくるためです。

 

この時期のトラブルケアの詳細については、トラブルケアのページをご参照ください。

 

基本的には、離乳食を進めていくのであれば、赤ちゃんが量を食べるようならお腹がいっぱいになって母乳量はある程度減っていきます。

 

その分を調整するには、間隔が開く前後は2~3分搾乳すること、張り返しが強いようなら白い部分や張りの強い部分は水で絞ったタオルで5分ほど熱を吸い取らせることです。

 

15.sep.2020